医学をもっとわかりやすく

医学についてわかりやすく説明するサイトです

脳卒中

脳出血の症状

投稿日:2018年12月8日 更新日:

よく「脳出血が心配で病院に来ました」という患者さんがいらっしゃいます。どのような場合に脳出血を心配するべきでしょうか?

脳出血の症状

脳出血の症状にはどのような症状があるか考えてみましょう。
脳出血は脳みそのどこかに出血する病気ですが、どこに出血するかで症状が決まります。
有名な症状としては、手足の麻痺、ろれつが回らない、言葉がうまく話せない、といったものがあります。その他にも、頭が痛い、視野が欠ける、手足のしびれ、めまい、意識がない、などの症状が出ることもあります。
脳はそれぞれの場所によっていろんな機能が割り当てられています。

大脳

大脳には、運動(手足を動かす)、感覚(感じる)、言語(言葉を理解し話す)、視覚(ものを見る)の中枢やそれらの伝達経路(神経線維)があります。そのどこかが出血でやられると、それに対応した症状が出ます。

小脳

小脳には体のバランスを司る機能があり、そこがやられるとめまいの症状が出ます。

脳幹

また大脳の神経線維が集まって一本の幹となってる脳幹には様々な神経が集まっていて、脳幹が出血するといろんな症状が複合で出たり、意識がなくなったりします。さらに、出血の量が多量だと頭蓋骨の中の圧(脳圧)が上昇することによって、頭痛、吐き気が出ます。

血圧

脳出血の際は血圧が上がることが多いので、上記の症状に加え普段よりも血圧が著しく高い場合は脳出血を心配したほうがよいでしょう。

 

手足の麻痺、ろれつが回らないといった症状は脳出血だけでなく、脳梗塞でも出ますので、救急車で病院に行ったほうがよいでしょう。

 



-脳卒中
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

くも膜下出血 水頭症の治療について

今回はくも膜下出血の慢性期の合併症である正常圧水頭症の治療について書きたいと思います。   水頭症 正常圧水頭症は、髄液という頭の中のお水が脳内の脳室というスペースに溜まって症状を出す病気で …

くも膜下出血 コイル治療について

今回はくも膜下出血の再破裂予防のための手術として、カテーテルの治療であるコイルの治療について述べたいと思います。   カテーテル治療 カテーテルとは血管の中を進める細い管と思ってください。多 …

脳出血の予防

今日は脳出血の予防について書きたいと思います。   脳出血の原因 脳出血の原因のほとんどは高血圧によるものとされています。血圧が高いと脳の血管が変化して脆(もろ)くなります。そこに圧がかかり …

くも膜下出血 血管攣縮

くも膜下出血後の血管攣縮 くも膜下出血をおこして、まず再出血を防止するために手術をしたとしてもそれでくも膜下出血の治療が終わるわけではありません。くも膜下出血をおこしてから4日から14日(2週間)の間 …

脳梗塞の種類について 

脳梗塞は脳の血管が詰まる病気ですが、そのつまり方にはいくつかのパターンがあります。まず、脳の血管そのものが原因の場合と心臓が原因の場合がそれぞれあります。   血管そのものが原因の脳梗塞 脳 …

ピンクゼリーがすごいって知ってる?

一人目は男の子だったから二人目は女の子がいいなあ。。
そう思っているお母さん

産婦人科医が共同開発した女の子を産み分けるゼリーがあるんです!

気になる方はこちらから



ヤフーショッピング

研修医のおすすめ本

研修医におすすめの病棟管理の参考書

病棟指示と頻用薬の使い方 決定版 [ 松原 知康 ]

 

病棟指示と頻用薬の使い方 決定版 [ 松原 知康 ]

価格:4950円
(2025/3/26 14:13時点)
感想(0件)

お名前ドットコム

よろしければクリックお願いします↓

よろしければクリックお願いします↓
にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ