お子さんが頭をぶつけたときに心配される親御さんは多いです。その時の注意事項について書きたいと思います。
頭部打撲のチェック項目
まず、危険な兆候がないかをチェックします。危険な兆候とは、ぐったりしている、繰り返し吐いてしまう、けいれんを起こす、が主なものです。これらの兆候があったら頭の中に出血などなにか悪いことが起きている可能性があります。逆にこれらの兆候がなければひとまず安心してよいでしょう。子供の場合、打撲のストレスで吐いてしまうことはよくあります。1,2回程度の嘔吐であれば大丈夫なことが多いです。
心配であれば病院受診を
ただし、心配な場合は病院を受診してよいでしょう。病院では診察をして意識が大丈夫か、麻痺などがないかなど神経的なところを診察します。意識は名前や誕生日を行ってもらったり、まだ話せないお子さんは光を目で追ってもらったりして確認します。頭のCTは放射線被曝のことなどもあるので子供さんに対しては必要以上には撮影しないようにしています。
出がでている!?
打撲部位から出血がある場合は病院受診したほうが良いです。なぜなら、傷が深く処置が必要なケースが多いからです。
傷をしっかり洗って傷の状態を見ないと縫わないといけないのかどうかわからないことが多いのです。なので病院受診して医師にしっかり傷の状態を確認してもらってください。
帰宅後の注意事項
頭を打ってから24時間以内は遅れて出血などが起きて具合が悪くなる可能性が高いです。病院で大丈夫と判断されて帰宅したあとでも、24時間は親御さんが注意深く観察して、ぐったりしている、繰り返し吐いてしまう、けいれんを起こす、などの症状が出ないかチェックしていただくのがよいです。
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