不安を抱えながら生きる私が見つけた「心を整える習慣」
人前で話すとき、ひどく緊張してしまう。
自分の価値を「役割」や「責任」で測ってしまう。
誰かを信頼したくても、完全に心を開くのが怖い。
そして、何をしていても、どこかに「不安感」がついてくる——。
これは、私自身のことです。
日常にうっすらと漂うこの不安と、どう向き合っていけばいいのか。試行錯誤の中で出会った方法を、今日は共有したいと思います。
「不安をなくす」よりも「不安とともに生きる」
以前の私は、「不安をなくす方法」ばかりを探していました。
でも最近は、無理に不安を消そうとするのではなく、「不安を感じても大丈夫」と思えるようになることのほうが大切だと感じています。
その転機になったのが、以下のような習慣でした。
1. ジャーナリング:自分の感情に言葉を与える
不安を感じたとき、それを「書く」だけで少し落ち着きます。
例えばこんなふうに書き出します:
- 今日、会議で発言するのが怖かった
- 「失敗したらどうしよう」という考えがずっと頭にあった
- 結果的には、少し緊張したけど話しきれた
このプロセスで、自分の気持ちを客観視できるようになります。
「私は今、こう感じている」と認めることが、第一歩です。
2. マインドフルネス:今ここに戻る練習
不安なとき、人は「まだ起きていない未来」に意識が引っ張られがちです。
そんなときに役立つのが、マインドフルネスの呼吸法です。
私は、以下の簡単な方法を取り入れています:
- 鼻から4秒かけて息を吸う
- 6秒かけて口から吐く
- これを3セット
すると、心拍数や筋肉の緊張がゆるみ、「今、ここ」に戻ってこられます。
3. セルフ・コンパッション:自分にも優しさを
「もっと頑張らなきゃ」「こんなんじゃダメだ」と自分に厳しくしてきた私にとって、セルフ・コンパッション(自分への思いやり)は新鮮な考えでした。
例えば、不安を感じたときにこうつぶやきます:
「今、不安になるのは自然なこと。私だけじゃない、きっと他の人も似たような経験をしている」
すると、少し肩の力が抜けて、自分を責める気持ちがやわらぎます。
4. 「信頼」も「行動」も少しずつでいい
「心を開く」「信頼する」といった言葉はとても大きく感じます。
でも、最初からすべてをさらけ出す必要はありません。
信頼できそうな人に、少しだけ話してみる。それで十分です。
また、人前で話すことが怖いなら、まずは小さな場で短く話すことから始める。
「不安があっても、行動してみる」ことで、少しずつ「大丈夫だった」という体験が積み重なっていきます。
まとめ:不安とともに歩くためにできること
習慣 | 内容 |
---|---|
ジャーナリング | 感情を書き出して客観視する |
マインドフルネス | 呼吸や感覚に注意を向け、今に戻る |
セルフ・コンパッション | 不安な自分に優しく接する |
小さな行動 | 不安があっても少しずつ進んでみる |
不安は、完全にはなくならないかもしれません。
でも、不安と距離を取りながら、それでも前に進む方法はあると思っています。
同じように日常に不安を抱えている方がいたら、どれかひとつでも、この中の方法を試してみてもらえたら嬉しいです。