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経眼窩アプローチ(Transorbital Approach):脳神経外科における“もう一つの窓”

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経眼窩アプローチ(Transorbital Approach):脳神経外科における“もう一つの窓”

文献紹介:
de Notaris M, Sacco M, Corrivetti F, et al. The Transorbital Approach, A Game-Changer in Neurosurgery: A Guide to Safe and Reliable Surgery Based on Anatomical Principles. J Clin Med. 2023;12(20):6484.
https://doi.org/10.3390/jcm12206484

はじめに:眼窩を通じて脳へアクセスするという選択肢

内視鏡手術の進化により、脳神経外科でも「最小侵襲」というキーワードが現実味を帯びてきました。そのなかで近年注目されているのが上眼瞼を経由する内視鏡的経眼窩アプローチ(transorbital approach, TOA)です。

これまでTOAは耳鼻科や眼科、顎顔面外科などで用いられてきましたが、本論文では神経外科的視点からのTOAの解剖、手技、安全性、可能性が詳しく解説されています。

アプローチの意義と利点

  • 傍正中の病変に対し、頭蓋を大きく開けずに到達できる
  • 経鼻的内視鏡手術(endonasal approach)との併用が可能
  • 回復が早く、侵襲が少ない

特に蝶形骨眼窩髄膜腫三叉神経鞘腫のような、前中頭蓋底の傍正中に位置する病変に対して、有力なアプローチ候補になります。

手術手技の概要

1. 体位と術者の配置

  • 仰臥位で頭部を患側と反対方向に15度回旋
  • 第1術者は側頭部横、第2術者は前方に立つ

2. 皮膚切開と展開

  • 上眼瞼皺襞に沿って切開し、眼輪筋を切離
  • 外眼窩縁(lateral orbital rim)と前頭–頬骨縫合を露出

3. 骨削除と視野展開

  • 蝶形骨大翼を外側から内側へ

-医療, 脳神経外科, 解剖, 論文, 頭蓋底

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