赤ちゃんの黄疸に使う光線療法とは?
こんにちは。今回は、新生児によく見られる“黄疸”と、その治療法である「光線療法」についてわかりやすく解説します。
赤ちゃんの「黄疸」ってなに?
生まれたばかりの赤ちゃんの肌や白目がうっすら黄色くなること、それが「黄疸(おうだん)」です。
実は、生後の赤ちゃんの6〜7割に見られるごく一般的な現象です。多くは自然に落ち着きますが、血液中の黄色い色素「ビリルビン」が一定以上に増えたままになると、治療が必要になることがあります。
どうして黄疸が起きるの?
ビリルビンは赤血球が壊れると出てくる色素です。大人なら肝臓で処理できますが、赤ちゃんの肝臓はまだ未熟なため、ビリルビンがたまりやすくなります。
光線療法って何?なぜ効くの?
赤ちゃんの皮ふに青い光(波長460〜490nm)を当てると、ビリルビンが体の外に出しやすい形に変化します。
● わかりやすくたとえると…
- 通常のビリルビン →「油のかたまり」
- 光を当てる →「水に溶ける形」に変化
- → おしっこやうんちで出せる!
光を当てるだけで本当に効くの?
はい、科学的にも証明されています。
この治療法は、1950年代にイギリスで「日光が赤ちゃんの黄疸を軽くするらしい」という看護師の気づきから始まりました。研究者が調べたところ、青い光がビリルビンの形を変えることが確認され、世界中で使われるようになりました。
光線療法ってどうやるの?
病院で、赤ちゃんをおむつとアイマスクだけにして、専用の光(青いLEDなど)を一定時間あてます。ミルクも普通に飲めますし、苦しむような治療ではありません。
光線療法って安全なの?
多くの場合、安全に行われます。ただし、以下の点に注意して医師が管理します。
- 体温の変化(過熱・低体温)
- 脱水や体重減少
- まれに「ブロンズベビー症候群」(皮膚が茶色くなる)
光線療法はいつ終わるの?
ビリルビンの値が下がり、再上昇のリスクがないと判断されたら終了です。多くは数日で効果が出ます。
まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
黄疸は多くの赤ちゃんに見られる自然な変化 | 生後の生理的変化の一つ |
光線療法はビリルビンを排出しやすくする | 水に溶けやすい形に変化 |
安全で効果が高く、世界中で使われている | 1950年代に発見された治療法 |
最後に
赤ちゃんに黄疸があると、心配になる方も多いと思います。
でも、適切なタイミングで光線療法を行えば、多くは問題なく回復します。
不安なときは、かかりつけの小児科の先生に相談してみてくださいね。