突然の頭痛!の際に考えなければならない疾患の一つに下垂体卒中があります。
今回はこの下垂体卒中について書きたいと思います。
下垂体卒中とは?
下垂体卒中とは下垂体腺腫など下垂体の付近にできる腫瘍が出血することで、この腫瘤体積が大きくなることによって神経やホルモンに関する様々な症状を出す病気です。突然の頭痛が典型的です。下垂体腺腫の10−20%に起こると考えられています。
下垂体卒中はなぜおきるの?
下垂体卒中は腫瘍が大きくなることによって腫瘍自体が壊死したり出血したりすること、また周囲の組織を圧迫して梗塞を起こすことなどが原因と考えられています。
下垂体卒中の症状は?
症状は、腫瘍が急に大きくなることで硬膜が引き伸ばされたり、頭蓋内圧が上昇することによる突然の頭痛が典型的です。その頭痛は持続することが多いです。同時に意識障害をきたすこともあります。
また、下垂体の近くに視神経があるので、これを圧迫すると視力低下や視野障害がおきます。また、下垂体はホルモンを作る臓器なので、そのホルモン産生が障害されて様々な症状が出てきます。その中でも副腎機能不全は血圧が下がって危険な状態になります。
下垂体卒中の検査は?
CTやMRIで出血所見のチェックをします。また、眼科的検査で視野視力をチェックしたり、採血でホルモン自体の数値やホルモンに関係する項目の異常をチェックします。
下垂体卒中はどんなものが引き金になるの?
下垂体腺腫の誘引としては妊娠、経口避妊薬、エストロゲン、ドパミンアゴニスト、負荷試験などが考えられています。
下垂体卒中の治療は?
副腎機能不全を認めている場合は副腎皮質ホルモンの補充としてステロイドを急速に行います。
また、高度の視野視力障害がある場合には緊急で減圧目的の手術を行うこともあります。この手術は鼻から内視鏡を入れて行う経蝶形骨洞アプローチで行います。
![]() |
【送料無料】 下垂体疾患診療マニュアル 内分泌シリーズ 改訂第2版 / 平田結喜緒 【本】 価格:7,560円 |